新たなキャリアを切り開く挑戦として、プログラミングが選ばれることが多いです。
厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、プログラマーを含めた情報通信業の平均給与は約526万円とのことです。全体平均の約452万円と比較して、プログラマーやエンジニアは高い給与が得られる職種として人気なのです。
プログラミングを勉強する時に独学で学ぶ方も少なからずいます。もちろん、独学でプログラミングを学ぶことは可能です。
しかし、プログラミングを独学で学ぶのは気を付けないといけない問題点が3つ存在します。
この記事では、プログラミングが未経験でなおかつ独学で習得したい方に、その3つの問題点と対策方法を紹介していきます。
Contents
プログラミングを独学で学ぶ”3つの問題点”
プログラミング独学の道は便利なツールや教材が豊富にある一方で、苦労するポイントがあります。
ここでは、そんな独学でのプログラミング学習で陥りがちな問題点を以下に挙げていきます。
①エラーが起きた時にその解決策が見つからないことが多い
教材を得ることで基本的な知識を得ることは可能ですが、随所に起きるエラーに対処できない人が多いです。
プログラミングを学ぶと、必ず何かうまくいかない、わからないところが出てきます。問題がすぐに解決すればよいのですが、何が間違っているのかも掴めないまま時間だけが過ぎていくことも珍しくありません。
独学に取り組む際は、分からないことがあっても自分の力で調べ解決する自走力が必要です。
②自分が作ったシステムが良質なものかが評価できない
プログラミングを独学する際によくある問題の一つは、自己評価が難しいことです。
初心者が自分の作ったコードが良質かどうか判断する基準がないため、自身のスキルレベルを適切に把握できません。具体的には、他の開発者に自分の作ったコードを評価・フィードバックしてもらうことで、初めて自己評価の基準とすることができます。
③モチベーション維持が難しく、折れてしまう人が多い
一人で学習を続けることは、モチベーションを維持することが難しいことが多いです。そのためのテクニックとして、「目標設定」がありますが、同じ目標を持つ仲間がいない・直面している問題を解決するメンターがいないことで、先に進むことが出来ず、学習を辞めて人も多いのが現実です。
以上がプログラミングを独学で学ぶことの難しさです。特に、30代などのライフステージ的に忙しい年代については、無駄な時間を割くことを避けたいものです。時間的な問題やモチベーション的な問題で挫折する人がほとんどです。
プログラミングを独学で学ぶための対策方法
独学でプログラミングを習得することは難しく、挫折せずに学ぶのは至難の業といえます。
ですが、目標を明確に決め、ツールを使うことで効率よく、また、挫折することなく学ぶことが可能です。
①初心者でも取り組みやすいプログラミング言語だけは独学で学ぶ
難易度の低いプログラミング言語だけでも、目的によっては十分プログラミングができるようになります。
PHP
CMSの代表格であるWordpressで採用されているプログラミング用語で、アプリ開発もできます。
難易度は比較的低い方で、基本的な仕組みや命令文は独学でも習得することができます。
JavaScript
Webサイトやアプリ開発など汎用性が高いことで知られているプログラミング言語です。
画像のスライドやポップアップウィンドウなどのユーザービリティの課題を開発できる有用なプログラミング言語で、ブラウザとテキストエディタさえあれば初心者でも独学で学ぶことはできます。
Python
計算や統計・画像処理など幅広い有用性を持っており、Webだけではなく、AIや機械学習で活躍できるプログラミング言語です。
Pythonはプログラミング未経験の方に非常に人気で、シンプルな組み立てでできるあたりは初めてのプログラミング学習にピッタリの言語です。
②身近なプログラマーやエンジニアに教わる
身近に現役のプログラマーやエンジニアがいる場合は、気軽に相談してみるのもアリです。
基礎知識があってもつまづくことが多いのがプログラミングです。「どこが間違っているのか?」を教えてくれる存在ほど頼もしいことはありません。
③無料の学習サイトで学ぶ
書籍だけではイメージが付きにくいこともありますが、今では無料でプログラミングを学べるサイトがあります。
例えば、『progate』。実際にプロダクトを作りながらスライド学習ができるのが大きなメリット。JavaScriptやPythonも学べますので、幅広く独学で学ぶことが出来ます。
また、『ドットインストール』もおすすめです。1本あたり3分の動画が7,000本以上用意されていて、スキマ時間を使ってプログラミング学習に勤しむことができます。Webサイトやゲーム制作など豊富な内容で学ぶことが出来るのも嬉しいポイントです。
独学が難しければ、プログラミングスクールに通おう!
要約すると、独学には以下のようなデメリットがあります。
- エラーに対する対応が難しい
- 自分が作ったものに対する評価が難しい
- モチベーション維持が難しく、挫折する人が多い
そんなデメリットを解決してくれるのが、『プログラミングスクール』です!
プログラミングスクールに通うメリット
プログラミングスクールには以下のようなメリットがあります。
- スクール所属のエンジニアに不明点を聞ける
- 転職のポートフォリオに使えるようなサービスやアプリ開発を経験できる
- エンジニアやアドバイザーの学習サポートで挫折しにくい
以下にて説明していきます。
①スクール所属のエンジニアに不明点を聞ける
プログラミングスクールでは、不明点があった時でも現役エンジニアがすぐ質問できます。
チャットサポートや24時間対応してくれる自動コードレビュー機能などがついているスクールもあって、学習支援が充実しています。
そのおかげでスムーズに学習を進めていくことができます。
「不明点を解決できず、学習が停滞してしまう」といった独学にありがちな挫折要因にぶつかることがないため、効率的に学習に取り組むことができます。
②転職のポートフォリオに使えるようなサービスやアプリ開発を経験できる
このメリットで自己評価が難しいといった点も解決できます。
即戦力として育てることをポリシーにしているプログラミングスクールも多いため、実践のアウトプットとして自分が作りたいオリジナルサービスやアプリを制作するカリキュラムが組み込まれているスクールが多いです。
ポートフォリオ開発の有無がカリキュラムに組まれているスクールを選ぶことをおすすめします。
③講師やアドバイザーの学習サポートで挫折しにくい
プログラミングスクールでは、エンジニアに質問できるといったことだけではありません。
アドバイザーが各人に合わせた学習スケジュールを組んでくれたり、転職支援などもしてくれるので学習以外のサポートも充実しています。
学習以外のサポートが豊富だからこそ、スクールに通う意義があると言えます。
プログラミングスクールに通うデメリット
独学と比べると、プログラミングスクールにもデメリットがあります。
- 費用がかかる
- スクール選びに失敗すると挫折する可能性がある
以下にて説明していきます。
①費用が掛かる
プログラミングスクールにはもちろん費用がかかります。
独学で学ぶことと比べて、決して安くない費用が掛かってきますので、そのあたりがネックになる人も出てくるでしょう。
そんな方は、教育訓練給付制度に認定されているスクールもあり、受講費の一部を給付金として還元されます。
給付金が受けられるプログラミングスクールの費用相場については、以下の記事に書いておりますので、是非参考にしてみて下さい!
②スクール選びに失敗すると挫折する可能性がある
プログラミングスクールは、全てが等しく同じように学べるわけではありません。
方針や学べる言語・サポート体制などさまざまです。慎重に選ばないと「難しすぎてわからない」「独学以上のことを教えてくれなかった」なんてこともありえます。
まずは、自分の目的を明確にしたうえで、「どこが一番自分に合っているのか?」を比較・検討してみましょう。
無料相談や無料体験ができるプログラミングスクールもありますので、決める前に参加してみてください。
プログラミングは独学でも学ぶことはできるけど、プログラミングスクールも選択肢に入れてみよう!
プログラミングは、目的や方法によっては独学でも学ぶことはできます。
ただし、その目的によってはなりたいキャリアの選択肢が狭まる可能性がありますし、挫折する危険性もあります。
明確に
- 「こういうエンジニアになりたい!」
- 「この言語を学びたいけど、独学だと厳しそう…」
という気持ちを持っているなら、プログラミングスクールに通うことがプログラミング学習を効率よく進められる方法と言えます。
是非選択肢の一つとして考えてみて下さい!